今回はネットショップ運営において大きな部分を占める「商品ページ」についてお話します。
「買い物カゴボタン(カートボタン)」が表示されている商品ページ、もちろん、ユーザーに「商品を買い物カゴ(カート)にいれてもらう行為」が、この商品ページの目的になります。
当然、商品を訴求するためのページですのでユーザーが求めている情報はもちろん「前から気になってたけど、この際、買ってみようかな?」と購買意欲を後押しする情報や、「ん?これ、いいかも!」と思わせるような潜在顧客へアプローチする情報も必要になってきます。
まずは商品ページの基本構成を考えた後で、より効果的な商品ページの訴求方法を説明します。
商品に興味のあるユーザーだけ見ているとは限らない!?
大手スーパーでの日常的な買い物で「予定していなかったけど購入した」商品数の割合は7~8割と言われているそうです。
私たちは日常的に何かに訴求され、その内容に共感し、結果購入するという行動を繰り返しています。
ネットショップの話に戻りますが、商品ページには「その商品に興味がある」ユーザーが訪れます。
しかしスーパーマーケットと同様に「購入意思はないけど見る」というユーザーも訪れています。
例えば、
・おすすめ商品やランキング表示からのリンクで訪れたユーザー
・クリアランスセールなどの「安くて良いもの」を探しているユーザー
・「あと◯◯円で送料無料!」という設定がされていれば、その金額分の商品を探しているユーザー
・既に買い物かごに目的の商品は入っており、ついでに購入する商品を探しているユーザー
などです。
そういった「購入意思のない」ユーザーに対しての訴求まで意識した「商品ページ」はユーザーの購入率も違ってきます。
たとえ購入までには至らなかったとしても、
今まで興味のなかったユーザー(潜在顧客)に対して興味をもたせる(顕在顧客)とすることで、新しい需要を作ることも可能です。
基本が大事!商品ページの構成要素
訪れるユーザーの如何にかかわらず、「商品ページの基本要素」は是非覚えておきましょう。
基本要素としては以下の内容です。
「商品タイトル」
カゴラボでは、「商品名」と「詳細ページ用タイトル」という2つの入力項目についてご説明します。
管理画面 ▶ 商品管理 ▶ 商品登録 ▶ 「商品名」、「詳細ページ用タイトル」
「商品名」という項目は、その名の通りその商品の名称を記載する項目となります。
ユーザーに商品がどのようなものなのか?を認知してもらう「最初の要素の一つであり、且つ重要なもの」です。
取り扱っている商品が「型番」「品番」「ブランド」で検索される商品であれば、きちんと記載しましょう。
その逆で「店舗オリジナル商品」や「無名な商品」などの場合は、
商品の特徴などを記載しユーザーの目を惹きつける事も重要です。
「詳細ページ用タイトル」という項目は任意の入力項目となります。
この部分は検索エンジンのタイトルとして表示される部分になりますので、
関連性のあるキーワードを盛り込んだタイトルで商品の魅力を十分にアピールすると効果的です。
※「詳細ページ用タイトル」を記載しない場合は、商品名がタイトルとして表示されます。
「商品のキャッチコピー」
商品の魅力を端的に伝える!これがキャッチコピーです。
ただ単に短い商品説明ではなく、ユーザーに興味を持ってもらえるように、
「商品の特徴」を一目瞭然にして、「ユーザーの心」をグッと掴むような内容が好まれます。
以下の内容を意識してキャッチコピーを作ってみましょう。
- 価格の安さ・割引率など
→「激安○○円」等、他店舗より安い事はそれだけで優位性が増します。また「今だけ○○%OFF」なども。 - 信頼性・実績・話題性など
→「○○コンテスト金賞受賞」「おかげさまで1000セット完売」「今ハリウッドで話題」「レビュー数No1!」など。 - 商品の装備・機能性・役立ち感
→「10大機能」「収納性たっぷり」「いろんなシーンにも合う」「一家に一台」など - 限定感
→「当店独占販売」「期間限定○○セットのみ」「○日○時までポイント10倍」「ネットショップ限定モデル」など
「商品説明文」
ネットショップでは実店舗とは違って、手に取ってみたり、試着してみたり、味わってみたり、という
「五感」の部分をユーザーは感じ取ることができません。商品説明文ではその部分を補う役割を果たします。
さらに店舗運営者ならではの視点・知識を盛り込むことで他店との差別化を図ることができます。
「商品の基本情報(サイズ、重量など)」も重要な内容ですが、
それ以上に「ユーザーがその商品を使っているシーンをイメージする(させる)ことのできる」説明文だと
よりいっそう商品ページも充実します。
「どのようなユーザーに対して」「どのような使用方法があり」「どのような顧客ベネフィットを提供できるか?」を
説明文の中に取り入れることで、購入を検討しているユーザーの背中を「ポンッ」と押す事ができます。
※顧客ベネフィットとは顧客が得ることの出来る利益・価値のことをいいます。
はじめてのネットショップ運営「安心感のあるサイトづくり」
「商品画像(メイン画像・ディテール画像)」
商品画像は大きく分けて3つに分類されます。
- 商品メイン画像(全体写真)
→商品のメイン写真。これは商品タイトル同様にユーザーの目に一番最初に飛び込んでくる情報となります。 - 商品詳細画像(ディテール画像)
→商品の詳細部分などを説明する画像です。シャツの襟部分のアップ写真や袖口のボタン部分のアップ写真など。 - イメージ画像
→商品のイメージをわかせるような画像。ハムの場合だと調理後の写真や、子供が美味しそうに口に運ぶ写真など。
商品を手にとったりできない分、ユーザーは出来る限り多くの情報を必要としています。
そういった意味でも商品画像はネットショップの売上を左右する要素として重要視されています。
ワンステップガイドで商品撮影のコツを記事にしていますのでこちらを御覧ください。
【ワンステップガイド】インハウスではじめる!商品撮影のHowTo
しかし注意点もあります。
この商品説明文で足りなかった「視覚的な部分」を保管するための商品画像は、商品を良くも悪くも見せることとなります。
そのため、本格的に綺麗な画像を用意しようとすると時間とコストを費やすこととなり、
本来やらなければならない運営業務に支障をきたしかねません。
商品撮影でお困りの場合は、弊社撮影スタジオにて商品撮影が可能です。是非お問い合わせください。
まとめ
今回の「商品ページの作り方」はネットショップの日常的な作業ながら、非常に重要な部分を占める要素です。
とくに売上に直結する部分となりますので、是非上記を参考にしていただけたらと思います。
CHECK!商品ページへ訪れるすべてのユーザーに興味を持って貰えるように意識する!
商品ページを構成する基本要素を理解する!
しかし時間をかけすぎるのも禁物。特に商品撮影はのめり過ぎると他の業務に支障をきたすのでまずは相談!
最初は大変かもしれませんが、商品ページは検索エンジンからの流入してきたユーザーにとって、
「そのネットショップの入り口ページ」にもなります。
訪れたユーザーがついつい「ブックマーク」や「会員登録」してしまうような、そんな商品ページをイメージしただけでも
ワクワクしてきますね。是非、チャレンジしてみてください。