みなさんこんにちは & はじめまして。
ここでは、「ブランディング」という言葉にまつわるいろんな事について、実例を交えながらお話をしていきたいと思います。
これからネットショップを立ち上げようとされている方、または今あるネットショップを、もっともっとパワーアップしようとしている方、両方の人にとっての“考えるヒント”になれば幸いです。
では、早速ですが・・・
今日は、「ブランディングってどんな事を指してるの?」という所から、お話を広げてみたいと思います。
ブランディング = デザインを頑張る?
ちょっとだけ思い込みが混じっていたら、あらかじめご了承ください(汗)
でもたぶんですが、大抵の人は「ブランディング」と聞いて、なにか素晴らしいビジュアルを考えたり、撮影したり、お店のロゴやキャッチコピーを洗練したりなど・・・デザイン寄りの仕事を想像するのではないでしょうか?
もちろん、その想像に間違いはありません。
でも意地悪なことに、それだけが正解ではありません。
世に名だたる有数ブランドの創始者が、必ずしも皆デザイナーだったワケではありません。
よい鞄職人であったり、よいメカニックであったり、よいマーケッターであったり・・・
少なくともブランディングは、必ずしもデザイナーだけが可能にする仕事ではないという事を理解しておきましょう。
もしあなたがデザイナーではなくマーケッターであるとしたら、ショップ運営など戦略的な思考にシフトして、自分自身の得意分野でまずブランディングを考えると良いでしょう。
ブランディングは、ネットショップをOPENしてからが本番!
嘘のようなホントの話ですが、たまに、私たちがオープンサポートを行なっている時に気づくことがあります。
それは、ネットショップをOPENするまでのエネルギーと、OPENし終えて、いざショップ運営が始まる時のエネルギーとが、まったく異なるお客様がたまにいらっしゃる・・・ということです。
言うならば、OPEN直後はちょっと疲れている?・・・いや、少し違いますね。
次のアクションを作戦立てする時に、ちょっとだけ“肩で息している”ような感じといえばよいでしょうか。
確かに、ネットショップをOPENするまでの期間、デザインを決めたり、膨大な商品登録をこなしたり、OPENに合わせて幾つかの広告出稿などを作戦立てしたり・・・と、ショップオーナーの方はどちらも大変忙しい時を過ごします。
きっとこの期間中に、あらゆるエネルギーを絞り出してしまうのでしょう。
しかしながら、ネットショップのブランディングは、ショップOPEN後からこそ本番です。
実際に実店舗をお持ちの方であれば、「内容が綺麗だからといって、飛ぶように商品が売れるワケではない」と、すでに身を持って体感されている方が多いのではないでしょうか?
つまり、長く続くショップ運営の時こそ、じわじわとショップ名の認知度を広め、ブランドを養っていかなくてはなりません。
OPEN時と、その後の運営時、「2つのゴール」を具体的に描いてから、エネルギー配分を計画することが大切だということですね。
じゃあ、ネットショップをOPENするまでは、あまり力をかけなくても良い?
うーん・・・それはそれで、正解ではないというのが、難しいところです。
満を期してのネットショップ立ち上げ、少なくとも“手抜き”で妥協できるハズがありませんね(汗
ここで、先の項にもあった「2つのゴール」という考え方が重要になります。
ネットショップOPENを一歩目と考えて、二歩目以降はOPEN後の運営にと、スゴロクのマスを順調に前進させるように、一つずつ決めたゴールを達成していくような考え方です。
ここでもう一つ、お客様サポート時に見受けられる事例ですが・・・
OPENからおおよそ1年後辺りのタイミングで、「デザインリニューアル」を検討し始めるショップオーナー様がよくいらっしゃいます。
もちろん、ネットショップをOPENするまでの間、デザインなどを適当にやり過ごしていた訳ではありません。
どのお客様も、努めて真剣に取り組んでいたのですが、やはり商売は生き物だという事でしょうか。
どのような物が流行なのか、トレンドが日々変わっていく中で、次第に「当初予定していたもの以上に、強化しないといけないポイントが見えてきたから」という理由が生まれ、おおよそ1年後にネットショップのリニューアルを考えるようになるようです。
少々安易ではありますが、下記の図は、予測外にトレンドが移り変わることが多いとされるファッション系をイメージした例です。
こういった事例から考えられるポイントですが、一歩目、つまり「ネットショップOPEN!」という最初の目標は、「トレンドを掴みながらショップ改善することを先に想定し、“基礎構築”として必要最低限必要なクオリティを達成する」という考え方で臨むことが適していると考えられます。
ネットショップOPENの時点では、ブランドの全ては完成しないと考えましょう。
ネットショップを運営している最中にこそ課題が集中し、ブランドにもずいぶん補正がかかると考えておきたいところ・・・
まずは、ある程度トレンドの波に耐えられる柔軟なものを目指していくことが重要です。
ブランディングの一歩目のゴールを、よりリアルにイメージするために
ブランディングという点を重要視するネットショップの場合、以下の行動は特に重要になります。
それは、なによりも先に、ネットショップのOPEN日を取り決めてスケジュール立てすることです。
これは、どのネットショップにとっても大切な事です。
ゴール地点をどの時期に絞り込むかを決めることができれば、以下のように「期間中にやるべき事、こなすべき量」がリアルにイメージできるようになるでしょう。
- その期間中に用意するべき原稿の数
- その期間中にネットショップに掲載できる商材・企画の量
- その期間中に準備できる、広告などの露出戦略の数
- その期間中にこそヒットを狙えるキャンペーンの中身
- その期間中にこだわれるデザイン企画
- その期間中に作り込めるページの枚数
ゴール地点を決め、そこに対してターゲットを絞り、それまでの間で出来うる最大限の準備をする・・・そうすることで、次の2つめのゴールである「運営」へも、計画的に挑めるようになるでしょう。
なお、ゴールをココ!と決めた以上は、絶対にそこを先延ばしすることなく、必ず達成するように心がけましょう。
あくまでもエネルギー配分が崩れてしまうような無理は禁物ですが、無計画な先延ばしは、ブランディングにとってマイナスに響くことも考えられます。
ブランディング = デザインのみではなく、運営まで含めた商売活動そのもの
まず、今日の内容から言えるポイントは、以下になります。
CHECK POINT!ブランディングは、ただイメージづくりを極める「デザイン論」のみの話ではない!
販売戦略・広告展開、そしてリピート購入を刺激するアフターケアの仕組みなど・・・ブランディングは多角的に考えましょう。
今まさしく、頭の中で「ブランディングを・・・」と、想起されている方がもし居るようでしたら、デザイン寄りの取り組みから少し離れて、「計画的で、戦略的な運営」という点に目を向けてみてはいかがでしょうか?
いまお手元にあるネットショップの運営予算も、もしかしたら使い道が変わるかもしれませんね!
次回はさらに掘り下げたブランディングの話をしようと思います。
ではでは。
次回は、「ブランディングの基礎構築、OPENまでに固めたいロゴとカラー」についてお送りします。